恋 ~REN~
人の気も知らないで。。。


「はぁ~食った食った!ごちそうさん。うまかったよ。また作れよな。」



それって、また来てくれるって事かなぁ?ねぇ、そう思っていいの?




「なぁーお前は会社で何の仕事してんの??」



「えっ?何の仕事って書類作ったりとか?お茶だしとか?あとは…たいした仕事はしてないかなぁ。何でよ?」


「仕事楽しいか??」


「特に楽しくもないよ。私ってドジだからほぼ毎日怒られまくってるし。。。でも、仕事しなきゃお金はもらえないし。子供の頃は大人になったらすごく楽しい毎日が待ってるって思ってたなー。でも実際は全然違った。。夢とかも今は何もないし。これでいいのかなぁーってたまに本気で悩んだりもするよ。でも結局答えは出ない。」


「ふ~ん。俺も特に今の仕事好きなわけじゃないよ。モデルの仕事を高校の時から始めてさー別にやりたかったわけでもなくスカウトされて流れで事務所に入って。最初は結構稼げるからラッキーとかって思ってたけど、俳優もやるようになって、金なんて使う暇もないくらい忙しくてさー。自分が何の為にいるのかもわかんなくなって。テレビ出て話したくもねぇ話ヘラヘラしゃべってよー。ストレスの溜まるいっぽうだよ。」



今なら聞けそう…あの事。。



「…だから自棄になって女遊びとかひどかったって事?」




「誰に聞いたんだよ。」




「南海からちょっとね。。。相当遊んでたらしいじゃない。」




「別にそんな遊んでねぇーよ。それに別に仕事がどうこうで女遊びしてたわけでもないし。」




「じゃあ…じゃあ、何かあるの?そうなった原因とかさ。」







恐い…聞きたくない。


でも…聞きたい。 簾治のすべてが知りたい。









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