恋 ~REN~
気づいたら、私は簾治に抱きしめられていた。




うれしすぎて声が出ない。



変わりに涙が止まらない。




簾治。私はずっとあなたの事大好きだったよ。



「泣くなよ。俺、泣かしてる?俺の事嫌いか?」


簾治が私の耳元で囁く。



「………大好き…。初めて会ったあの日からずっと大好きだった。」



私がそう言うと、簾治はさらに強く私を抱きしめた。


「俺が幸せにしてやる。俺について来い。」












どのくらい、抱きしめあっていただろう。





その後、また車を走らせ、簾治の事務所に向かった。




簾治の腕の中は暖かくてすごく安心できた。


細いって思ってたのに、実際は筋肉がちゃんとついていて、たくましくて。


男を感じた。














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