恋 ~REN~
「はじめまして。この事務所の社長の吉原高志(よしはらたかし)です。こちらこそよろしくね。
あらしちゃんの事は簾治から色々聞いてるよ。
そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。」


そういって吉原社長はニッコリと笑った。


外見はすごく怖いけど、すごく穏やかにしゃべるし、笑ったりするとすごくやさしそう。


よかったー。ちょっと安心。



「とりあえずあらしちゃんと2人で話をしたいから、簾治は席を外してくれるか?」



「あっ?何で俺がいちゃだめなんだよ。別にいいだろ。」



私も簾治にいてもらいたい。いい人そうだけど、まだ2人だと緊張するし。。



「ここからは、事務所の仕事についての話をしたいんだ。あらしちゃんの面接も兼ねてね。
簾治の紹介だからって特別扱いはできないからね。」



そうだよね。私は、これからこの会社で働くんだもんね。


「簾治?社長の言うとおりだよ。私も色々聞きたいことあるし。ねっ?」


私がそういうと簾治はしぶしぶ部屋を出て行った。


あ~でも、かなりの緊張…。何話せばいいんだろう。


「紅茶でも飲むかい??」


「えっ?あっはい。いただきます。」



社長に紅茶なんて入れてもらっていいのかな。。


私が入れたほうがいいのかな。。




「はい。どうぞ。まずは紅茶でも飲んで少し緊張をほぐしたら?」


私が緊張してるから気を使ってくれてるんだな。


「すみません。ありがとうございます。」






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