恋 ~REN~
あれから、事務所を後にして今簾治と2人でレストランにご飯を食べに来た。



私は正直全然食欲がない。。



不安で不安で仕方がない。



でも、簾治に心配かけたくない。だから、精一杯笑顔で話をしていた。



そのつもりだったんだけど…。




「何そんなに泣きそうな顔してんだよ?」



えっ?私がんばって笑ってたよね。何で気づいたのよ。。



「そんな事ないよ?食事すごーくおいしいし。」



「そんな無理して笑うなよ。俺の前では無理すんな。

どうせ、お前のことだから、俺たちの関係がばれちゃったらとかそういう心配してんだろ?」



どうしてこういつもいつも簾治には見透かされちゃうのかな。



「…簾治。。私怖いよ。本当に私なんかが簾治のそばにいていいのかな?」



思わず、下を向いた。涙がこぼれてしまいそうだったから。



「顔あげろよ。あらし?


正直、俺も怖いよ。すげぇー怖い。ばれたときにどうなるのかとか、仕事無くなんじゃねぇーかなーとかさ。

でも、それ以上に俺は、あらしを失うほうが百倍、いや二百倍怖いよ。

やっと手に入れたんだ。ぜってぇー離すもんか。もしお前が逃げたって俺はどこまでも追いかけやるからな。


お前は余計な心配すんな。お前を傷つける奴は許さねぇー。絶対俺が守ってやる。」












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