恋 ~REN~
よしっ。着いたぁ。



私達は車を降りた。


そして、簾治が私の手を繋いだ。


そんな事さえ、未だに恥ずかしくなってしまう。


胸がドキドキする。


私、どんだけ簾治に惚れてんだろう。



「あらし。キスしていい?」


はっ?


「何言ってんの?だめに決まってるでしょ!」



まったく。もーう。



「周り見たってこの駐車場には誰もいないじゃん。
それに、あらしがだめって言っても無理。
したいものはしたいの。
止めらんない。」



そういうと、簾治は私の唇を強引に塞いだ。


簾治の熱い唇と舌が私の口内をかきまわす。


「…あっ…」


思わず声が漏れる。



そして、簾治の唇が離れた。


「そんなかわいい声出すとこれ以上の事したくなっちゃうんですけど?」



「…バカ。」


私は、恥ずかしすぎて簾治の胸に顔を埋めた。
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