恋 ~REN~
「あらし?いつまでこうしてる??俺はずっとこうしていたいけど。」



そっそうだ!こんな事してる場合じゃなかった。


いきなり慌てる私を簾治は笑いながら見ていた。


笑ってる場合じゃないんだからね~。誰のせいよ~。



「簾治のいじわる~!」


「意地悪なんてしてないけど?あらしがわかいいから悪いんだよー。」


どんな理由だよ。それに私はかわいくなんてないよ。。


簾治があまりにも綺麗でかっこいいから尚更自分に自信が持てない。。


なんて、落ち込んでる場合じゃないんだった。


早く行かなくちゃ。




「簾治~。早く行こっ。」



私は、笑顔で簾治の手をとった。



誰もいない駐車場。


つかの間の幸せ。







そう思っていた。







誰もいない―




わけじゃなかったのに……。

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