最低最悪男子はあたしです
Ⅳ
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「紫音様」
フッと声が聞こえ、意識をそちらへと傾ける
あたしが返事をしなくても、聞いているのをわかっているかのように、その声の主は言葉を続ける
「今日のご予定ですが、家庭教師が来ますので、午前中は勉強でございます」
そこまで聞こえ、その後に小さく息を吸う音が聞こえた
それほどまでにここは静かだ
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