最低最悪男子はあたしです



それから勉強をし、昼食は食べずにお見合いの時間を迎える



ニコニコと愛想の良さそうな相手の男性を目の前に、あたしも微笑み返す



両サイドには両親も同じ顔をして座っている



「この度はまことに素晴らしい場を持てて嬉しく思います」



相手の男性の父であろう男性が話し出す



それからそれぞれの自己紹介が始まり、あたしも自己紹介を済ませた



相手は、相澤ホールディングの一人息子、相澤雅人さん



この話はもちろん断ることもできる


だが、あたしの家への後をたたないお見合い話の持ちかけに、父が会って断れば諦めるだろうと高校に入ってからしょっちゅう受けてくるようになった


< 114 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop