最低最悪男子はあたしです
「あたしも彼女よ!」
そう言ったあたしのやっぱり右腕に絡めついている女は、これでもかってぐらいあたしに胸を擦りつけてくる
女が女の胸をくっつけられても何にも嬉しくない
否、男の物をくっつけられたとしても嬉しくはない
あたしの中は横の女の争いなんてどうでもよくて、只早く帰りたいなと思っていた
その時だった!!
「紫音くんの彼女は私よ!!」
と新しい女がやってきた
その子も付けまつ毛の国の住人なんだけど…
付けまつ毛の国の住人の位が皆違うことに気がついた
今新しくやってきたのは付けまつ毛の王国の一般人
あたしの右腕に擦り付いているのは貴族
そして靴箱で待ち伏せしていたのは王女だ
だってさっきから涙流してるけど、付けまつ毛から流しているようにしか見えないし…
そんなどうでもいいことをぐちぐちと考えていたら、なんだか面倒になってきたあたし
もう、いっか