最低最悪男子はあたしです




折角仲良くなれそうだった槐



槐のために断った、だなんて言っているけど



結局は最後に拒絶されたくないからだ



結局は自分のためだ



傷つきたくない…




自分が可愛くてしょうがないんだ…










「兎に角、無理だから」





冷たくそう吐き捨てて、あたしは屋上を出た





これ以上槐が近づいてこないように強めに言った



なんとなく、寂しく感じてしまった…





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