最低最悪男子はあたしです



「はぅっ!!神谷くんの笑い方最高~」


とどこかにいる女が言った


結構大きめな声で言ったため、必然的に槐にも聞こえてしまう



それを聞いた槐が一瞬で顔を歪めた


「糞が…」


小さく小さく…だが槐は確かにそう言った



その瞳はやっぱり冷たかった…



だけどそれは一瞬で、パチリと瞬きをしたら槐の瞳は元の人懐っこそうな笑顔に戻っていた



こいつはある意味一番危ない





あたしの本能がそう言った








< 66 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop