最低最悪男子はあたしです




「紫音?」


心配そうな声が隣から聞え、急いで意識を元に戻す



すると隣にはやっぱり心配した顔をした槐がいた



「あ、悪い…ちょっとボーっとしてた」



急いで笑顔を取りつくろって、槐に顔を向ける



「………大丈夫か?」



「っ…あぁ!」


槐が言葉を発するまでに少し間があったのが少し気になりながらも、あたしはお昼のパンをかじった



というよりも、顔をそむけるために…



目を合わせないためにパンをかじるふりをして顔を背けた




「………」



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