secret
おまけ
ピチピチ……小鳥のさえずりが聞こえる。
スッと現実に戻る感覚、ふわふわの温かいベッド、見慣れた天井。
あぁ……朝ね。
時計を見れば、朝の8時。
……あぁ、休日。
ふと、右手に違和感があった。
ムニムニ、柔らかいような、固いようなものを握っている……。
それが指のように分かれていることに気付き、それに思わず指を絡ませ……と、気付いた。
指、なんじゃないの、これ。
目をカッと見開き、わたしは右側に目を移した。
すると……なぜかそこにはスヤスヤと眠る泉。
その手……わたしと繋がれている手は、恋人繋ぎになっていた。
わたしがさっきした、らしい。
状況が不明すぎて、わたしは天井を見上げた。
……昨日、なにしてこうなったんだっけ。