なんだ、君がいた。





ソウちゃんは下を向く。


「……」


「……」


沈黙が続く。


ねぇ、ソウちゃん?


下を向いて、何を考えてるの?


そんなこと聞けるはずもなく、ソウちゃんは下を、私は上を向いて歩く。


ぶっちゃけ、気まずい。


ああー、もう!


「痛っ」


急に隣から叫び声がする。


しかし、隣を見てもソウちゃんはいない。


後ろを振り返るとふらふらになったソウちゃんが電柱の後ろから出てくる。





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