なんだ、君がいた。
「亘ぃ~…?」
ふらふらと今にも転びそうに歩く。
「ソウちゃん、だいじょぶ!?」
「だめぇ~」
どうやら、思い切り頭を打ったらしい。
「私ん家、そこだから。とりあえず休も!」
そう言ってソウちゃんを連れ込む。
いや、連れ込むわけじゃないけど…!
「亘ぃ~…」
「落ち着いて!」
私の部屋まで歩かせて、ベッドへ寝かせる。
ふぅ…。
一段落ついて、後ろを振り返る。
そこには、ニヤニヤした奏太がいた。
「あ………!」
そっか、雨が上がったから写ってるのか…!