なんだ、君がいた。
って、そうじゃなくて!
やばい、奏太をソウちゃんに“見られた”らどうしよう!
「んん~…。…亘?」
「あ、ソウちゃん!?」
ソウちゃんが起き上がる。
起きた…?
「あれ?ここどこ?」
「あ、私の部屋だよ」
鏡に布を被せる。
よし、これで見えないはず。
「俺、なんでここに?」
「ふらふらだったから」
「…あ、そう」
ソウちゃんは急にキョロキョロしだす。
そして、顔を赤くしてベッドの中に潜り込む。
でもしばらくして、また出てきた。