なんだ、君がいた。





氷とタオルを持って、自分の部屋へあがる。


「ソウちゃーん。だいじょぶ?」


「大丈ー夫」


部屋の隅で体育座りをしているソウちゃん。


ますます小さい。


「頭見せてね」


そう言って触ろうとすると、腕を掴まれた。


「……」


「亘」


高い声が、いつもより低く聞こえた。


また。まただ。


前と同じ、鼓動が早くなる。


「好きだ」


「……な」


なんですと!?





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