なんだ、君がいた。






目の前を通る小学生。


そのすべてがソウちゃんに見える。


「はっ!」


顔を両手で叩く。


いけないことを考えるなよ、彩菜!


大人の階段を登ったからって…


「うへ、うへへ…」


私、亘 彩菜は昨日、大人の階段を登ってしまいました。


「亘、何してんの?」


「え!?あ、ソウちゃん!」


「なんでうへうへ言ってんの…怪しいよ」


「いや、違っ!あの、違くてね!?」


「………ぶっ!ごめん、おはよ。俺、緊張してんのかも」


「……おはよ。私も、緊張してるみたい」


私、彩菜は、ソウちゃんと付き合うことになりました。





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