恋の始まりっていつですか?


―音羽side―

俺の胸の中で泣く小夜。

小夜が顔を上げたとき、なんか満足そうな笑顔で俺を見た。
その顔が、俺を狂わせた。

気づいたら小夜にキスしとった。

「ごめん」

「お、音羽?え?!」

びっくりしとる小夜。
その顔にすらキスしたい。もっと触りたいと思ってまう。

「あかんな…」

「へ?音羽?」

間抜けな顔。

小夜、俺は、ずっとお前がすきやってん。
でも今は言えやん。
おっちゃんに悪いから。

でもな、小夜。
いつか、絶対お前は俺の女にしたる。
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