恋の始まりっていつですか?
はじめて。2
<音羽side>
「お、音羽……。あ、あの……」
「2回目…」
ボソッ呟くと、小夜が聞き返してきた。
「え?」
「2回目、やな。キス」
その言葉で、小夜の顔がカァァァと赤くなる。
「や、あ、あの、その……そ、そやった……ね」
耳まで真っ赤になって吃りながら呟く。
その姿に、俺はたまらなくなり小夜の首もとに噛みついた。
「?!……っ」
小夜の息が詰まる音が聞こえる。
これ以上煽らないで欲しい……。
「小夜……」
余裕がなくなってきて、何時もより低い声で愛しい人の名を呟いた。