恋の始まりっていつですか?
音羽の異変
高校に入学して一週間がたった。
うちは、今日も毎朝恒例行事を行っている。
「ほら、音羽。起きやな遅刻するでー」
「ヴー。」
バサッ
なかなか起きやん音羽にだんだん苛立ってきて、うちはシーツをはぎ取った。
「...........。今日は、休む」
「あかんに決まっとるやろ?はよ起きろ」
「小夜」
起きるのかと思い顔を近づけてみる。
「?なんや?起きる気になった?」
「..............」
返事がない。
「?おと.......?!」
グイッ
「キャァ!!??」
いきなり音羽に引っ張られバランスを崩す。
そして、そのまま音羽の胸に収まった。
「?!ちょっ、音羽???」
「んー?」
いやいや、んー?や、ないって!!!
「ど、どーしたん?」
「んー」
いや、だから、んーや、ないて!!!
「小夜も一緒に学校サボッちゃおーか?」
「はい?意味がわからん!!」
うちの頭に顔を埋めて呟く音羽。
なんか、いつもと様子が違う?
「小夜。ごめん、今日だけ.......な?」