恋の始まりっていつですか?

音羽の異変3



音羽の様子がおかしくなってから、一週間がたった。

音羽と一緒に学校をサボった次の日、うちはクラスの男子に告白された。
もちろん断った.....。
だって、名前すら知らん人やったし.....。

それをなんとなく音羽に隠していた。
なんでか、音羽には告白されたこと、知られたくなかったんやもん。

それを中学の時から仲のえぇ神谷さわ(かみや さわ)うちは、さわって読んどるんやけどな?
に、聞いてみた。

「なぁー、さわ?なんで音羽には知られたくないんかな?別にさわにはえぇんやで?」


「そんなんうちに聞かれてもなー」

「なんでー?教えてーやー」

「ほな、聞くけどな?なんで知られたくないってことが気になっとんの?」

ピンッと人差し指を立てて聞いてくる。
これ、さわが質問するときのクセやねん。

「そーいえば、なんでなんやろ?」

なんでうちは音羽には知られたくないんか、よりもそのことを気にしとる自分に疑問を抱いた。

「まぁ、自分で知った方がえぇと思うから、うちは助言しやんとくわ」

「そんな~。いっつも助けてくれんのにー」

さわはうちが迷っとるといっつもヒントをくれる。
やのに、なんで今回は助けてくれやんの?

「こればかりはねー」

「ヴー。ケチ」

その後もさわと雑談していると

「二人ともなに喋っとんの?」

ビクーッ!!!!!

音羽がうちらの近くによってきた。

「あー文ちゃん。別にちょっとガールズトークしとっただけやでー」

ちなみにさわは、音羽のことを文ちゃんと呼ぶ。
つか、中学の時はほとんどの子が音羽のことを文ちゃんって呼んどったなー。

「?小夜?どーした?」

「別になんもないよ?」

なんか、音羽の顔が見れん....。
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