あなたに見守られながら・・・

木崎くんは何がほしいんだろう・・・

「木崎くんは何がほしい?」
と聞くと、なぜか真っ赤な顔になった木崎くん。

・・・?

黙ってあたしを指差す木崎くん。

「えっ???」

「詩音ちゃんがほしい・・・」

えっ・・・それって、そういうこと・・・だよね?

恥ずかしくて何も言えないあたしを見て、木崎くんは、
「ごめん、ごめん・・・俺、変なこと言っちった。忘れて!今の・・・そうだ!クリスマス、ディズニーランド行かない?兄ちゃんが去年行って、すごい良かったって言ってた!俺、まだ行ったことないんだ・・・だから、詩音ちゃんと行きたい!」
と言った。

「うん!あたしも木崎くんと一緒に行きたい!」

クリスマスにデートに誘ってくれたことが嬉しくて、にこにこするあたしに、木崎くんは「ホント、かわいい!」と言って、そっとキスをした。
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