あなたに見守られながら・・・
いっくん・・・
あたしはいっくんの目をまっすぐに見た。
「ありがとう・・・いっくん・・・でもあたし、もう大丈夫だから!ちゃんとけりをつけたいんだ。このままじゃ、先に進めないから・・・」
目を逸らし、しばらく何かを考えていたいっくん。
「じゃあ、せめて詩音のこと待たせて。どうしても詩音を1人で帰したくないんだ。」
と、辛そうな笑顔で言ったいっくん。
「うん・・・ありがとういっくん・・・じゃ、あたし行ってくるね!」
あたしはいっくんを残し、裏庭に向かった。