あなたに見守られながら・・・

「ごめんなさい・・・あたし・・・もう・・・本当に無理・・・あたし、木崎くんがディズニーランド行こうって誘ってくれた時、本当の本当に嬉しかったんだよ?行ったことないから、あたしと行きたいって言ってくれたでしょ?なのに、どうして萩野さん達と先に行ったの?」

「・・・ごめん・・・」

あたしから目を逸らす木崎くん。

「クリスマスプレゼントにあたしをほしいって言ってくれたことに、あたしがちゃんと返事しなかったから?あたしに、萩野さんみたいな魅力がないから?あたし・・・あたし・・・」

「そうじゃない!俺は・・・」

涙がどんどん流れてきて、話せなくなったあたしは、やっとのことで声を振り絞って木崎くんの言葉を遮って言った。

「木崎くん・・・今までありがとう・・・さよなら・・・」

「・・・・・・」

何も言わずに立ち尽くす木崎くんを置いて、あたしはいっくんが待つ下駄箱に行った。
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