あなたに見守られながら・・・

「いっくん、ありがとう。遅くなっちゃってごめんね・・・さ、帰ろう!」

「おう!あ、そうだ!帰りにアイス食って帰ろうぜ!いつものアイスが、クリスマスバージョンになってるらしいし!今日は俺の奢りだぞ!」

涙でぐちゃぐちゃな顔のあたしに、そのことには触れずにそう言って明るく振舞ってくれたいっくん。

いっくんの優しさに涙を拭ったあたし。

「うん!仕方ないなぁ!彼女がいなくて寂しいいっくんのために、あたしがアイス付き合ってあげるよ!寂しいもの同志アイス食べて元気になろ(笑)」

そう言ったあたしに、
「俺は、そんなに寂しくない!詩音に付き合ってるだけ~!」
と、舌を出して言ういっくんの優しさが、本当に嬉しかった・・・


いっくんがいて・・・あたし、良かったよ・・・

< 124 / 427 >

この作品をシェア

pagetop