あなたに見守られながら・・・
えっ!?
いっくんの熱が伝わってくる・・・
「詩音・・・好きだ・・・俺、ガキの頃からずっと詩音のこと・・・」
いっくん・・・ガキの頃からって・・・
ずっとあたしのこと・・・
「なぁ、俺じゃダメか?詩音・・・」
あたし、気付かなかった・・・
いっくんの気持ちに気付かないで、木崎くんのこと相談したりしてたんだ・・・
あたし・・・サイテーだ・・・
あたしの目から溢れ出す涙を見て、いっくんは、
「ごめん・・・詩音のこと困らせるつもりはなかったんだ・・・俺が言ったこと、忘れて・・・じゃあ・・・ホント、ごめんな・・・」
って言って、あたしを抱きしめていた手を離し、あたしに背を向けた。