あなたに見守られながら・・・
次の日、俺はサッカー部の友達に頼んで、木崎に連絡を取ってもらった。
木崎からメールが来て、俺は話があるから会いたいと返信した。
木崎も俺も部活が休みだったから、俺が木崎の家の近くに行くことになった。
「話って何だよ。詩音ちゃんのことか?」
「そうだ。木崎、詩音のことどう思ってる?まだ好きなのか?」
「当たり前。あんなことしちまったけど、俺が好きなのは詩音ちゃんだけなんだよ。お前こそ、詩音ちゃんのこと好きなんだろ?見てたらわかる。」
「ああ、好きだよ。ガキの頃からずっと好きだった。でもいつも一緒にいたから、詩音が俺のことを男として意識することはなかった。それでもいいとずっと思ってたのに・・・高校に入って、詩音がお前と付き合いだした。俺、後悔したよ。気持ちを伝えなかったこと・・・」