あなたに見守られながら・・・
前川が行ってしまった後も、なかなか泣き止まない紫藤。
とりあえず、イチローの家に連れて帰ろうとなり、イチローの家に向かった。
川島に抱きかかえられながら歩く紫藤を後ろから見ながら、俺はイチローに事の全てを話した。
どうして何も言ってくれなかったんだと言うイチローに、イチローに暴力をふるってほしくないと願う紫藤のために、俺が黙っておいた方がいいと言ったことを話した。
イチローが暴力を振るうことが、紫藤にとっては1番悲しいことだからな・・・
紫藤を無事イチローの家にお送り届け、俺と川島はイチローの家を後にした。