あなたに見守られながら・・・
「詩音、本当にごめん!ケガ、大丈夫か?」
頭を下げてあたしに謝るいっくん。
「うん、大丈夫だよ・・・もう、ケンカしないでね・・・」
そう言ったあたしを、抱きしめるいっくん。
ドキドキした・・・保健室でのこといっくんにバレないかって・・・
いっくん・・・ごめんね・・・
あたし、いっくんの彼女だもんね・・・
「そろそろ教室に戻った方がいんじゃね?」
藤島くんのその声で、あたし達は裏庭を後にした。