あなたに見守られながら・・・
藤島side
2年生になった。
「俺、また詩音と離れた・・・」
そう言って肩を落とすイチロー。
ホント、紫藤のこと好きなんだな。
そんなイチローに、紫藤が手作りの弁当を渡す。
そのことをめちゃめちゃ喜んでるイチロー。
そりゃ嬉しいだろうな・・・
いいな・・・イチロー・・・
それを見た瞬間、俺は気付いてしまった・・・やっぱり紫藤が好きなんだと・・・
紫藤が笑っていられるなら見守ろうと決めてた俺。でも、こういうの、やっぱ辛いな・・・
俺は、イチローの隣で笑っている紫藤を見るのが、少しずつ辛くなっていってたんだ。