あなたに見守られながら・・・

裏庭の隅からこっそり覗いていた俺。

「なんだ・・・島本先輩もいたんですか・・・」

「俺は紫藤先輩だけに話があるんです。島本先輩は向こうにでも行っててください。」

お!松本、後輩のくせになかなか強気じゃねぇか!
そんなこと言ったら、さすがのイチローも怒るだろ・・・ほら・・・

「松本!俺にケンカ売ってんのか?」

「違いますよ。っつうか、そんなに紫藤先輩のことが心配ですか?俺に取られないか。」

「なんだと~!?」

そんな一触即発ムードも、紫藤にかかれば無駄だ・・・案の定、紫藤になだめられ、離れた場所に行かされたイチロー。

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