あなたに見守られながら・・・

イチローのやったことを謝る紫藤に、松本は直球勝負に出た。

「いいですよ。島本先輩、本当に紫藤先輩のことが好きなんですね!紫藤先輩は、島本先輩のこと好きで付き合ってるんですか?俺、入部してすぐに紫藤先輩のこと好きになりました。島本先輩と別れて、俺と付き合ってください!俺、紫藤先輩のこと絶対幸せにします!」

そして・・・顔を上げた紫藤のおでこに、松本はキスをした。

「お前!何してんだよ!」

と、走って行ったイチローが松本の胸ぐらを掴む。

「やめて!いっくん!」

必死でイチローを止めようとした紫藤が、その勢いで飛ばされてしまった。
膝から血を流しながら「大丈夫」だと言う紫藤。
それなのに、2人はケンカをやめない。

何やってんだよ!紫藤がケガしてるのに!

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