あなたに見守られながら・・・
3人のところへ出て行った俺は、ケガをしている紫藤を抱き上げた。
「松本、お前さぁ、紫藤がイチローと付き合ってんの、知ってんだろ?紫藤のことかわいいからって好きになんのわかるけど、そんな紫藤に告ったりしたら、紫藤が困るとか思わないわけ?本当に紫藤のことが好きなら、黙って見守るのが男ってもんだろ。イチローも!お前、紫藤のこと大事なんだろ?大事な紫藤をケガさせてどうすんだよ!しばらく2人とも、そこで反省してろ!」
松本に言った言葉は、自分への言葉でもあった。
俺はずっと見守ってきたんだ・・・