あなたに見守られながら・・・
その時・・・
「ほらほら、紫藤、保健室行くぞ。」
と声が聞こえて、藤島が詩音のそばに行く。
そのまま藤島は、詩音のことを・・・抱き上げた・・・
そ、それ、俺もしたことない・・・お姫様抱っこだぞ!?
詩音を抱いたまま藤島が言う。
「松本、お前さぁ、紫藤がイチローと付き合ってんの、知ってんだろ?紫藤のことかわいいからって好きになんのわかるけど、そんな紫藤に告ったりしたら、紫藤が困るとか思わないわけ?本当に紫藤のことが好きなら、黙って見守るのが男ってもんだろ。イチローも!お前、紫藤のこと大事なんだろ?大事な紫藤をケガさせてどうすんだよ!しばらく2人とも、そこで反省してろ!」
そう言った藤島は、詩音をお姫様抱っこしたまま、裏庭から出て行った。