あなたに見守られながら・・・

と、その時、向こうの方から優梨と藤島くんの声が聞こえてきた。

あたし、このままだったら、きっと藤島くんのこと忘れること出来ない・・・
木崎くんと付き合ったら・・・忘れられるかな・・・

「それなら・・・いいよ・・・」

あたし、サイテーだ・・・木崎くんの気持ちを利用しようとしてる・・・

「え?それって、付き合ってくれるってこと?」

黙って頷くあたしの手を握った木崎くんは、
「やった~!」
って満面の笑みであたしに「ありがとう」って言ったんだ・・・
その笑顔を見て、あたしの胸はズキズキと痛んだ・・・

ごめんなさい・・・木崎くん・・・
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