あなたに見守られながら・・・

木崎くんともいっくんとも違う感触・・・

ああ、あたし、今、藤島くんとキスしてるんだ・・・

どうしよう・・・ドキドキが鳴り止まない・・・
藤島くんに心臓の音が聞こえちゃうよ・・・

時間にすればきっと数秒だったんだろう・・・
あたしから離れた藤島くん・・・

「断れよ・・・冗談だって言えよ・・・まさかいいよって言うと思わなかったじゃん。」

「だって、あたしもキスしたいって思ったから・・・藤島くんこそ、冗談だって言ってよ・・・」

涙目になりながらそう言うと、藤島くんがあたしを見つめながらまた言った・・・

「キスしたい・・・」

藤島くんは、今度はあたしの返事を聞かず、唇を重ねてきた・・・
さっきよりも長くて甘くて・・・

それからあたし達はその夜、何度も何度もキスを交わした・・・



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