あなたに見守られながら・・・
死にそうなぐらいドキドキしてる心臓の鼓動・・・
俺は、ゆっくりと紫藤の唇に自分の唇を重ねた・・・
や、柔らかい・・・これが紫藤の唇・・・
俺、今、紫藤とキスしてんだ・・・
しばらくして、唇を離して我に返った俺は後悔した。
俺、どうしたらいい?
どうしてキスなんかしちまったんだ?
「断れよ・・・冗談だって言えよ・・・まさかいいよって言うと思わなかったじゃん。」
「だって、あたしもキスしたいって思ったから・・・藤島くんこそ、冗談だって言ってよ・・・」
涙目の紫藤がそう言った。
もう無理だった。初めて会った時から好きだった紫藤への気持ちは、もう抑えることは出来なかった。
「キスしたい・・・」
俺は紫藤の返事を聞かず、唇を重ねた・・・
それから俺たちはその夜、何度も何度もキスをした・・・