あなたに見守られながら・・・

何も言えず、ただ俯くあたし。
そんなあたしの代わりに、木崎くんが答えた。

「まだ詩音ちゃんに好きになってもらえてないけど、これから好きになってもらう予定だから・・・俺、頑張るし!だから、今日から俺が駅まで送りたいんだけどいいかな?」

そう言って、優梨の方を向く木崎くん。

あぁ・・・言っちゃった・・・
もう、藤島くんと一緒に帰れなくなっちゃった・・・
でも・・・これでいいんだよね?

「も、もちろん!ねぇ?」

急に聞かれて戸惑いながら答える優梨。
優梨のその声に、あたし達から目を逸らして何も言わないいっくんと藤島くん・・・

なんか・・・怒ってる?
どうしたんだろ?
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