あなたに見守られながら・・・

「でさ、イチロー、寝てんのバレて、廊下に立たされてやんの!今時、廊下に立たされるとかないっしょ!」

「バカだね、いっくん!あははっ!」


彼女がいる藤島くんとは、放課後一緒に帰ることなんて出来なくて・・・
部活中も優梨の目が気になって話せなくて・・・
こうやって夜電話で話すのが、いつの間にか日課になってた。
電話で話が出来るのはホントに嬉しい・・・

時々、あたし達付き合ってるのかなって勘違いしちゃう時があるくらい、藤島くんは毎日電話をしてくれる。
でも、あたし達は付き合ってないんだ・・・

毎日、部活が終わって、黒木さんと楽しそうに話しながら並んで帰る藤島くんを見て、あたしの胸はズキズキしていた・・・







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