あなたに見守られながら・・・

ごめんな・・・紫藤・・・こんなに苦しめて・・・紫藤・・・

泣きながら俺のことを好きだと言う紫藤。
そんな紫藤に俺は
「紫藤・・・俺も好きだ・・・」
と言った。

それからまた強く紫藤を抱きしめて、
「詩音・・・好きだ・・・」
と言ったんだ。

どんどん溢れてくる詩音の涙・・・

その日のキスは、少ししょっぱい味がした・・・

その後、俺は詩音が泣き止むまでじっと抱きしめていた。

詩音を安心させてやりたい。俺、黒木のことちゃんとしないと・・・

泣き止んだ詩音を見て、
「じゃあ、また明日な!」
って言って、俺は帰った。
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