あなたに見守られながら・・・
次の日、俺はイチローを裏庭に呼び出した。
「話って何?詩音のことか?」
「ああ・・・俺、詩音に告った。初めて会った時から好きだったこと。黒木と別れて、詩音と付き合うつもりでいてる。イチローにだけは、ちゃんと話したかったんだ。」
「ってことは、詩音もちゃんとお前への気持ちを伝えられたってことなんだな・・・良かったよ・・・」
優しく微笑むイチロー。
そして俺を真剣な目で見たイチローは、
「黒木とのこと、ちゃんとするんだろうな?」
と聞いてきた。
「当たり前だ。」
と言うと、
「優梨のことは、俺に任せろ!」
と言ってくれた。
「詩音が笑顔でいてくれるなら、何だってするから。」と・・・
イチロー・・・本当に詩音のことが好きなんだな・・・
俺、ちゃんと詩音を幸せにするから・・・