あなたに見守られながら・・・
「じゃあ、帰ろうか!」
優しい笑顔の木崎くん。
「うん・・・」
木崎くんと高木くんと一緒に木崎くんの自転車が置いてある場所まで歩く・・・
「乗って!」
と、自転車の後ろを親指で指差す木崎くん。
「えっ?!あ・・・あたし、自転車2人乗りしたことない・・・」
やだやだ!恥ずかしいもん!
「それに・・・あたし、重いし・・・無理だよ・・・」
あたしが俯きながらそう言うと、木崎くんはあたしの顔を覗き込んで、にっこり笑ってこう言った・・・
「大丈夫!安全運転するし!それに詩音ちゃんが重かったら、誰も自転車乗せれないし!俺のこと信じて!大丈夫だから!」
木崎くんのその言葉が恥ずかしくて目を逸らすと、木崎くんは、「ほら!」と言ってあたしの手を引いて後ろに乗るよう促した。