あなたに見守られながら・・・
違う・・・って否定しようとしたあたしの隣から、冷たい声が聞こえてきた・・・
「どういうこと?藤島が詩音のこと好きって?盗るって何?詩音、藤島と付き合ってるの?ねぇ、もしかしてそれが原因でイチローと別れたの?」
恐る恐る顔を上げると、そこにはあたしを冷ややかな目で見てる優梨の顔があった・・・
「あ・・・あたし・・・ごめ・・・」
「違うから!俺が勝手に詩音のこと好きになっただけなんだ!」
あたしが謝る前に、藤島くんが優梨に話した・・・
「何なのよ!!克樹くん!!あたしのこと無視する気?!あたし、絶対許さない!!」
パチーン・・・・・・
い、いた・・・
気付いた時には、あたしの頬は熱を帯びていた・・・
あたし・・・ぶたれたんだ・・・
「詩音、大丈夫か?!黒木、何するんだ!こっち来い!!」
いっくんに何かを耳打ちした藤島くんは、黒木さんを無理矢理引っ張って、あたし達の前から姿を消した・・・