あなたに見守られながら・・・

家の近くまで来た時、いっくんの姿が見えた・・・

「いっくん・・・」

「よっ!って詩音、歩いて帰ってきたのか?!」

「あは・・・なんかね、今日は歩きたい気分だったんだ~。でも、さすがに、ちょっと疲れたかな」

「バカだよ・・・真っ暗なのに歩いて帰ってくるとか・・・危ないだろ・・・」

あたしを元気付ようといっくんが来てくれたのもわかってる・・・
ごめんね、いっくん・・・

しばらくバカなことを言い合っていたけど、急に真剣な顔になったいっくん。

「詩音、ごめんな・・・俺、優梨のこと説得出来なかった・・・」

頭を下げるいっくん・・・

ホントごめん・・・あたしのせいだよね・・・

「何言ってんの?あたしが悪いんだから、いっくんが謝らないで!全部、あたしが・・・あたしがいけないんだから・・・」

涙が出そうになったけど、泣いちゃいけない・・・絶対泣いちゃいけない・・・あたしは下唇を噛みしめた・・・


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