あなたに見守られながら・・・
詩音に行くなと言っても絶対無理なのはわかってたから、俺は部活が終わって詩音よりも先に屋上へ行くことにした。
俺が屋上の隅に隠れてると、大野が来て、そのすぐ後に詩音が来た。
真っ赤な顔の大野に、熱があるんじゃないかとか言ってる詩音。
あまりの詩音の鈍感さに、さすがに大野が気の毒になってきた俺。
そんな詩音に付き合ってほしいと言って、詩音を抱きしめた大野。
何すんだよ!
すぐに飛び出して詩音を奪い返したかったけど、詩音の気持ちが聞きたくなった俺は、そのまま隠れていることにした。