あなたに見守られながら・・・
その後、イチローは何も言わずに帰って行った。納得いかない顔をして・・・
ピンポーン・・・
イチローが帰ってから1時間ほど経った頃、チャイムが鳴った。
誰だ?こんな時間に・・・
「はい・・・」
「俺。開けて。」
それはイチローだった。
なんだ、文句言い足りなかったのかと思いながらドアを開けると、そこにはイチローと・・・目を腫らした詩音がいた。
「詩音・・・ま、上がって・・・」
2人に部屋に上がるように言って、俺はコーヒーを入れにキッチンへ入った。
詩音、目腫れてたな・・・
俺がアメリカに行くこと、イチローに聞いたんだな・・・