あなたに見守られながら・・・
どうしたらいいのかと聞く詩音に、俺は震える唇でキスをした。
そして気づいたんだ。
こんなに俺の気持ちを離さない詩音を、手離すことなんて出来ないって・・・
「詩音・・・待っててほしい・・・俺、詩音のこといつか迎えに来るから・・・それまで待っててほしい・・・」
そう言った俺を、不安そうな顔で見つめる詩音。
「いつなのかは約束出来ない・・・でも、絶対迎えに来るから・・・詩音・・・俺のこと信じて・・・」
そして俺は、ポケットから指輪を取り出し、詩音の左手薬指にその指輪をはめた。