あなたに見守られながら・・・
「これは、虫除け。詩音に悪い虫がつかないように・・・」
そう・・・男除けだ。
詩音は俺のものっていう、証。
「こんなんで詩音のこと繋ぎ止めておけるなんか思っちゃいないんだけどな・・・でも、詩音、かわいいから・・・心配なんだよ。俺が側にいないと、男どもが黙っちゃいないだろうし・・・」
そう言った俺に、詩音は涙を流しながらあのかわいい笑顔を向けて抱きついた。
「藤島くん、ありがとう!あたし、すごく嬉しいよ!」
そして、待ってると言った詩音は・・・
俺にキスをした。
それは詩音からしてくれた初めてのキスだった。