あなたに見守られながら・・・
藤島くんが、座っているあたしの目線まで下りてきて、あたしをじっと見つめる。
その視線を少し下げ、あたしの胸元にキスする藤島くん。
あたしの胸元には、ピンクゴールドのハートのリングが光っていた。
「藤島くん・・・」
「克樹・・・だろ?ホント、詩音は・・・今日から詩音も藤島なんだって何回言えばわかる?あの時、空港で名前呼んでくれたのにさ・・・ほら、言って!克樹って!」
「克樹・・・///」
真っ赤になってそう呼んだあたしを、そっと抱きしめる克樹。
あたし達、すごく遠回りしちゃったけど・・・
でもそれがあったから、こんなに幸せになれたのかもしれないね・・・
「詩音、幸せになろうな・・・詩音・・・愛してる・・・」
「あたしもだよ・・・愛してる・・・克樹・・・」
~END~